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のえみんち。

イラストエッセイを毎日更新中! 字が見づらい時は、インスタグラム「noemi2011」へどうぞ!

蝶と巣

主のいないくもの巣に
かかった蝶一匹

ここちよい春の散歩のただ中に
突如訪れた最期

主がいればしかし
最期の苦しみは短かったはず

今、動きもとれず逃げられず
永遠のように長い時間を待たねばならない


ながいながい、もの思い
死までの。

そのもの思いに思うのは
行くはずだった空の高みか
清い水辺か

とりどりの花畑の密の味
するはずだった恋の陶酔


山の中の、木陰のくもの巣を知る者もない

ただ、気まぐれなそよ風が
蝶の羽をなでる

たまった涙が落ち
かわいた地面に落ちる

その、無音の音だけが
彼女の生きた証

誰がその音を聞くだろう

誰もいない。
私のほかには










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| | 2009-04-10(Fri)23:18 [編集]